気候的には「ようやく半袖を脱げるかなあ」というくらいのものですが、お店に行くともう「ダウンジャケット」やら「ロングコート」やらと真冬アイテムが出揃っている勢い。アパレルは本当に「先物買い」を強要してくるから困ったものです・・・。
そんなわけで今週はアウターに手を出してしまいました。
秋冬は色々なアイテムがあってオシャレが楽しい季節ではありますが、どうにも散財が進んでしまいます・・・。
今回購入したのは国内ブランド「ATTACHMENT」のM-65。メンズジョーカー的には男臭い「M-65」は馴染み深いところでしょうが・・・今年のM65はちょっぴり狙っているところが違います。
今までメンズファッションのM-65は「いかにタイトでスタイリッシュであるか」が求められていました。野暮ったい印象のミリタリーアウターを、キレイな細身のシルエットでまとめることで「ドレスライク」な印象を付け足し着まわしやすくする・・・というのがトレンドでした。
しかし昨今は「野暮ったいミリタリーアウターでもビッグサイズでルーズに着る」というのがトレンドです。今年出ているミリタリーアウターはどこのブランドを見ても「オーバーサイズ」だらけ。野暮ったい印象が際立ちやすいオーバーサイズのミリタリーアウターを、細身のスラックスやスキニー、また足元はブーツや革靴などでバランスをとるのが今年の着こなしです。
ただミリタリーの場合、無為にビッグサイズを選べば良いわけでもありません。
私が重視するポイントは2つあります。それは「首元」と「袖先」です。
アウターにおいてシルエットの印象を左右するのは「首元」「袖先」「裾の長さ」の3箇所です。この3箇所はアウターの先端部分であり視線が止まる箇所です。視線が止まるだけに注目度が高く、この3箇所の印象でシルエットは大きく変化するのです。
今回購入したアウターはまさにここの処理が美しい。
ビッグサイズでも袖先はキュッと細くテーパードしているのが特徴です。視線が集まる「袖先」が細い分、身幅や肩幅や腕の付け根が太めになっていますが、着用するとどこかスッキリ見えるのがポイント。このアウターお近くに取扱店があれば是非試着してみてください。ハンガーにかけてある状態だと「ルーズな印象」ですが、実際着用してみると確かに大きいんだけれど・・・どこかスッキリとした雰囲気になるはず。それはテーパードしている袖がひと役買っているのです。
また首元も注目箇所です。
首元は通常のM-65よりもかなり襟高に作られています。
すると顔周りに襟が来るため対比効果で顔が小さく見えるのですね。八頭身という言葉がある通り、顔は身体のサイズを測る基準点です。小顔に見えれば体型はキレイに見えやすいもの。ビッグサイズでもどこか「キレイに見える」ものなのです。
この様にビッグサイズのトレンドだからといって「無為に大きいものを」と求めるのではなく、構築的で計算されたアウターを手に取るとコーディネイトが捗るものです。是非ご参考に。