私は基本的に初心者向けとして「モノトーンの配色」をオススメしています。カジュアルに寄りがちな日本人はドレスライクな要素を入れ込むことが「おしゃれ」への最短法則です。
詳しくは以前の記事であるこちらをご参照ください。
※ファッションの大原則「ドレスとカジュアル」を語る
http://mensjoker.jp/mb/3459
カラフルなスタイルよりも、ドレスや礼服などに見られる「モノトーン」の方が手取り早くドレスライクな印象を与えることができます。パーカやジーンズなど使用アイテムがカジュアルに寄っていたとしても、コーディネイトの色使いをモノトーンに切り替えるだけで随分印象は変わるものです。
しかし秋冬は放っておいてもモノトーンに偏りがち。気が付いたらコートもインナーもボトムも黒で揃えちゃったという人は多いはず。もちろんそれで良いのですが、秋冬シーズンが進むごとに「モノトーン以外の着こなしもしたい」という想いも出てくるでしょう。バリエーションの問題ですね。
そんなわけで今回は「モノトーンスタイルに1点取り入れるならこんなアイテム」ということで紹介を進めて参ります。
▼カーキのモッズコートは黒と好相性!
パンツも黒インナーも黒などのスタイルに取り入れるべき色物アウターは? と言われたらモッズコートがオススメ。今年のメンズはMA-1をはじめ、空前のミリタリートレンド。トレンドを気にするメンズジョーカー読者ならば1点だけでもミリタリーはおさえておくと良いでしょう。今年はトレンドもあってミリタリーの良品が市場に勢揃いしています。
C/NY高密度ツイル×AMISH QUILT モッズ
¥63,720 (税込)
取り入れるならこんなシンプルなモッズコート。「モッズコートは着丈が長いから・・・」とロング丈のコートに対して抵抗を感じる人は少なくありません。そんな人にはこちらのやや短め丈のモッズコート。ロングアウターは上半身にボリュームが出るため、下半身はすっきりと細身に調整する必要があります。身体を綺麗に見せるシルエットは3種類あり・・・
Aライン(トップスが細く、ボトムスが太い)
Yライン(トップスが太く、ボトムスが細い)
Iライン(トップスが細く、ボトムスも細い)
の3つ。トップスにボリュームがある時はボトムスをシャープに整えるのがセオリーです。Yラインシルエットですね。
しかしショート丈のモッズコートであれば細身シルエットにせずともサマに見えるのでボトムスの自由度は上がります。細身のパンツをあまり持っていない、丈長コートに抵抗がある、という人はこのくらいの着丈のやや短いモッズコートを選んでも良いでしょう。
またコーディネイトですが、「カーキのモッズコート」は色もデザインもカジュアルなアイテムですから、「ドレスとカジュアルのバランス」において黒系のドレスなアイテムと好相性。黒スラックスや黒ニットなど、ドレスライクなモノトーンコーデを得意としている方は、こういったカーキのミリタリーコートなどをチョイスすると、自前の洋服を活かしながら新しい印象を獲得できます。
▼インディゴデニムで黒のコートなどを「ややカジュアル」に調整
モノトーンスタイルに合わせるものとして、インディゴデニムが定番です。黒のドレスなイメージをカジュアルの代表格インディゴデニムで緩和させ「ドレスとカジュアルのバランス」を取るという考え方ですね。
FOREST JQデニム スキニー
¥25,920 (税込)
刺繍に目がいきがちなデニムパンツですが、形に注目いただきたい。足首周りまでキュッと細いスキニーシルエットです。スキニーの肝は裾。足首や手首などの「先端」部分は視線が集中するポイントだけにアイテムの印象を左右します。スキニーパンツなら腰やモモがいくら細くても裾がゆるいとそれだけで「ルーズ」な印象がついてしまうものです。(逆に腰回りがゆるくてもすっきりした印象になるのは、裾だけが細い「テーパードパンツ」ですね。)
このスキニーは裾巾が真ん中のサイズで15.5cmとかなり細身に設定されています。足首周りにフィット感があり、キュッと綺麗なスキニーシルエットを表現できています。
黒のロングコートなどに合わせるのであればこんな「裾が際立って細いスキニー」などが良いでしょう。
ソフトメルトンチェスターコート
¥30,240 (税込)
こんな感じのツヤ感のあるドレスライクなコートに好相性ですね。
FOREST JQデニム サルエル
¥28,080 (税込)
同じデニムでサルエルタイプもあります。
こちらはややゆるめの裾幅、ウエスト周りもゆったりとした形になっていますから、上述のシルエットでいえば「Aライン」が狙い目。細めの黒ニットなどに合わせるならこちらが良いでしょう。
11月になりいよいよ秋冬モノが揃ってきました。モノトーンに飽きてきたら、「基本3シルエット」や「ドレスとカジュアルのバランス」などのロジックを駆使しながら、色味のあるアイテムなどに挑戦してみても良いでしょう。普通に合わせてしまえば野暮ったくなるインディゴジーンズやミリタリーアイテムもロジカルに着こなしを考えることで構築できます。是非ご参考に。