Logical Fashion

2015.11.06 Fri UPDATEREGULAR

古着のGジャンをデザイナーズブランドのGジャンにランクUPさせる方法

今回は私の愛用アイテムをご紹介。

学生の頃、家が貧しく、極貧だった私はバイト三昧の日々。オシャレに果てしなく興味があったものの、なかなかデザイナーズブランドには手を出せず古着で使えるものを漁ったりと苦労の日々を重ねました。その時の経験からすっかり古着が好きになってしまい、今でもフラッと古着屋さんに足を運び、掘り出し物を物色することも多々あります。

特に好きなのがデニムアイテム。経年の変化によりこなれた表情に成長するデニムは、男性なら誰もが魅力を感じるもの。デニムは経年で出来たシワやアタリにより表面に凹凸と陰影が生まれます。それらが服に表情を与えてくれるため、無地のアイテムとは全く違った存在感を与えてくれます。表情はあるけれど、色物や柄物の様に派手なわけでも下品なわけでもない。使い込んだデニム特有の表情は変えがたいものがあります。

しかしそんな魅力たっぷりなデニムも古着ともなると、どうしても形が「汚い」。海外輸入のものも多いため、日本人の私が着用するとどうしてもビッグサイズになってしまい、野暮ったく感じてしまう。そんな時に活用できるのが「お直し」です。

 

▼デザイナーズブランド顔負けのGジャンが「お直し」で完成!

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こちら古着のリーバイスをフルリメイクしたアイテム。これが大変お気に入りでこの時期は毎日の様に愛用しています。

 

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レギュラーカラーだった襟を取っ払い、あえてノーカラーにしてみました。今年注目のノーカラートレンドですが意外とお直しを活用して対応している人はいないんじゃないかな? 去年愛用していたシャツなどをノーカラーに直すのも手頃に出来るんですよ。街のお直し屋さんでも気軽に受けてくれます。大体1000〜2000円くらいが相場じゃないかな。あえて縫い付けたりせずカットオフでラフに仕上げてもらいました。

 

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あまり大きな声じゃ言えませんが、シルエットを直すのはとても簡単です。専門的な知識などなくても出来ます。お直し屋さんにお気に入りのジャケットなどを持ち込んで「これと同じくらいのシルエットにしてください」でOK。私はいつもその方法です。このGジャンなどは9万円以上もする某メゾンのGジャンを参考に各部を調整してもらいました。アームホールもかなり細身です。もちろん身幅や着丈も直しています。

 

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実はまだ未完成なのですが、最後の仕上げにボタンをペンキで塗って白ボタンにしようかなと考えています。今の褪せたヴィンテージライクな雰囲気も良いですが、ペンキの白が入るとインポートブランドっぽくなるので(笑)

 

こちらで大体リメイクにかかったお値段は8000円ほど。元となっている古着の購入金額は2000円程度ですから、大体トータル1万円くらいでこちらが出来上がり。もちろん「袖だけ」「身幅だけ」「着丈と襟だけ」など部分指定ならばもっともっと安く上がります。これはフルリメイクしたのでそのくらい。古着を生かすにはお直しが最適です。

意外と活用していない人も多いのですが、襟をノーカラーにしたり、ワイドパンツをテーパードにしたり、ピークドラペルをノッチドラペルにしたり、フードのコートをステンカラーにしたり、可能性は無限大。失敗もたまーにありますが、私はお直し屋さんとよくよく相談の上で実践しているのでそこまで大きな失敗は経験ありません。

皆さんも是非。特にお金のかかる冬シーズンには賢い方法かと思いますよ。

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