Logical Fashion

2015.12.25 Fri UPDATEREGULAR

「冬コートスタイルがいまいちキマらない」という人に。

▼コート着こなしのポイント

「新しいコートを買ったけどイマイチ手持ちのアイテムではキマらない」
そんな風に思ってしまい購入を後悔してるけど・・・今から返品もしにくい。
誰しも身に覚えがあると思います。

春や夏のシンプルなコーディネイトと比べ、真冬コートなどの着こなしは難解なもの。インナーもあればストールやグローブなどの小物もある。鏡の前で試行錯誤する時間も増えますよね。そこで今回は真冬コート「着こなしのポイント」をひとつだけお教えします。

▼まずは細身のパンツを合わせよう!

コートを合わせる時にまず第一に気をつけて欲しいポイントがあります。
それは「細身のパンツを合わせること」。ここが“しっかり守れれば”かなりの割合で着こなしは上手くまとまります。

私が毎週配信しているメールマガジンでは会員様からのご質問を随時受け付けています。その中で「コーディネイトがうまくまとまりません。どこが悪いでしょう?」という様な質問で写真が添付してあることが多いのですが・・・そのほとんどが「パンツ」に問題があることが多いです。

というのも、ファッションコーディネイトには「体型を綺麗に見せる3種類の基本シルエット」が存在します。

Aライン(トップスが細く、ボトムスが太い)
Yライン(トップスが太く、ボトムスが細い)
Iライン(トップスが細く、ボトムスも細い)

以上3つです。
ここにあえて従わない着こなしももちろんあるのですが、着こなしに自信がない内はここを意識した方が賢明です。アイテムが安っぽくても、色合わせが多少子供っぽくても、体型さえ綺麗に見えると意外と「おしゃれっぽく」見えるものです。外国人は全身デニム姿でもある程度オシャレっぽく見えてしまいます。それは私たち日本人と比べ「体型」にアドバンテージがあるからです。綺麗にスラリと脚長で小顔にバランス良く見せると着こなしのレベルがグッと上がった様に感じるものです。慣れない内はあれやこれやと考えなくても「シルエット」に的を絞って整えてみるというのも手でしょう。そして外国人の様に体型を綺麗に見せるには上記3シルエットが肝です。

そして冬の場合は上記だと「Yライン」が最も再現しやすいです。
上でYラインシルエットは「トップスが太く、ボトムスが細い」と書いてしまいましたが、「太い」=「ボリュームある」という意味です。そして「ボリューム」とは「身幅」だけで決定されるものではありません。「コーディネイトの中で面積がどのくらい広いかどうか」でボリュームは決定されるものです。いくら手持ちのモッズコートやトレンチコートの身幅が細くても、着丈が長ければそれは「ボリュームある」状態となります。

冬のコートは、たとえ身頃が細身であったとしても多くは春や夏のトップスと比べて「着丈が長い」ものです。そうなるとボリュームがあるわけですから多くの冬コートは「Yライン」を適用するのが正解となります。

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本誌のコーディネイトなどもチェックすれば理解できますが、モデルカットの多くがコートには細身パンツなどを組み合わせているはずです。

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何もロングコートじゃなくてこのくらいの「やや長め」「セミロング」程度のものであっても細身パンツが良いでしょう。失敗しがちな方はストレートシルエットなどのパンツを合わせて体型を崩して見せていたり。もちろんあえてシルエットを崩す着こなしも存在しますが、慣れないうちは上述の通り体型を整えたスタイルを作るのが基本です。

別注裏起毛クラッシュスキニーパンツ
¥17,000 (税込)

こういったスキニーデニムも推奨ですし・・・

ジョグデニム
¥14,040 (税込)

こういった裾がリブ状になったものも良いでしょう。
パンツのシルエットは腰回りやモモ周りよりも「最重要ポイント」は「裾」。
先端であり視線を集めやすい裾部分はそこだけで全体の印象を左右する重要箇所。裾がキュッと細くなっていれば他部分がルーズであっても十分細身に見えるはずです。リブパンツはそういった意味でオススメ。キュッと細身に見せてくれ体型を整えてくれます。

冬どうしてもコーディネイトが決まらないという人はスキニーやリブパンツなど細身パンツを揃えてみてはいかがでしょうか?「細身パンツはもう持ってるよ」という人でも上述の通り裾幅が半端にゆるかったりすると汚く見える例もあります。その際は手持ちのパンツの裾幅をお直しで詰めてしまうのも手ですね。それだけで印象は激変します。冬の着こなし、どうもしっくりこないという方は是非お試しを。

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