Logical Fashion

2016.02.18 Thu UPDATEREGULAR

デザイナーズブランドとファストファッションブランドは共存できる。

今週も買い物報告を・・・。

▼巷で話題のCOMOLIコート

寒暖の差はあるものの都内はもう春の陽気を感じるようになってきました。
この時期になるとすっかり秋冬のコートスタイルに飽きており、早く明るめの色や軽い装いの春スタイルに切り替えたくなるもの。そこで今週は春用の新作コートをGETしてきました。

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COMOLIのタイロッケンコート。

巷のファッショニスタを騒がせている今が旬の日本ブランド「COMOLI」。
2011年にスタートしたCOMOLIは瞬く間に広がりを見せ、今では高感度セレクトショップはこぞって取り扱いを始めている大人気ブランド。中目黒の1LDK、渋谷のWISM、青山のL’ECHOPPE、原宿のGraphpaperなど今をときめく東京を代表するセレクトショップでは軒並みラインナップされています。

日本ブランドの中では値段はやや高め。10万円台のアイテムも少なくなく、インポートブランドを彷彿とさせる価格設定です。「アパレル不調」が囁かれ大手のショップが撤退閉店が目立つ最中、最近の国内ブランドは「安パイ」として売れるような「低価格スタンダードアイテム」開発に終始しがち。しかしながらそもそも「アパレル不調」原因の一端はファストファッションの世界的な猛勢。「低価格スタンダード」は彼らの十八番であり、そこで勝負してもなかなか対抗することはできません。ユニクロはスーピマカットソー900円で出しているのですから・・・。

そんな中、ある種挑戦的な価格設定でも市場に受け入れられているCOMOLI。COMOLIもシンプル・ベーシックなラインナップももちろん多いですが、良い具合に独自のデザイン性を取り入れており「他で替えが効かない」アイテムを作っているのが肝。このタイロッケンコートも一見シンプルなステンカラーコートのような印象ではありますが・・・独特のダブルの様な襟の大きさを備えながらシングルのような開きになる面白い仕様などが「シンプルだけどここでしか買えないデザインアイテム」として認められているワケです。「ノームコア」トレンドの影響で市場では「シンプルでスタンダードな服」がもとめられていますが、それでも「デザイナーズらしい面白さ」を1スパイスでもしっかり入れてあるあたりにこのブランドの存在価値を感じさせてくれています。シンプルに徹した服であればファストファッションには勝てません。COMOLIはそんなデザイナーズとファストファッションの共存関係の構築法を指し示してくれる稀有なブランドだとも思うのです。

で。そんなタイロッケンコート。歴史的にはトレンチコートの原型と言われているこのデザイン。クラシカルな雰囲気のあるデザインですが、ゆったりとしたAラインでサイズ感など現代的に作られておりパッと羽織るだけで「それっぽく」見えちゃうアイテムです。

この時期春コート購入で迷っている方は多いと思いますが・・・手頃なファストファッションももちろん素晴らしいですが、こういった唯一無二のデザイナーズ服も見てみるとファッションの引き出しが増えていき着こなしが楽しくなるとも思います。ぜひご参考に。

 

 


図2

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