実は現在オリジナルでカットソーを製作中です。
毎週配信している私のメルマガで受注販売する利益ベースではない、読者さん向けの企画です。非常にクローズドな環境だけに市場にないものを作れ、かつ読者サービスな側面が強いため通常よりも原価率を高く設定出来「良品格安」を地で行くものとなっています。
かつてスキニーデニムやニットパーカーなどを作成しましたが今回は夏向けに無地カットソーを製作中。

こんな感じです。
詳細を知りたい人は是非メルマガをご登録いただければ。スキニーはヤフオクで価格高騰するほどの人気でした。今回そんなスキニーを上回るほどの自信作だったりします。

そんなカットソー製作に取り掛かっている中で・・・
さまざまなブランドのカットソーを見て調べて参考にしたりもしました。
今日はそんなリサーチの中で「おっ!」と思った珠玉のカットソーをひとつご紹介します。

WYATT ワイアット
スーパー度詰め天竺ドルマンスリーブクルーネックTシャツ
10,800円

WYATT ワイアットのカットソー。
この「WYATT」というブランド、元々はLoungeLizardのデザイナーだった東郷達也さんが手がけるブランド。LoungeLizardを辞めTHREE BLINE MICEを立ち上げ、この春からはWYATT というブランドを手がけています。デザイナーの中でも際立って知識豊富で引き出しの多い東郷さんだからこそ出来る、ミリタリーやスポーツやテーラードの要素を上手に詰め込んだ「ベーシック服の究極」をこのブランドで表現している様です。

このカットソー何が良いって生地が素晴らしい。
オリジナルでカットソーを作る際にとにかく生地に悩みました。
夏場はヘビーユースする半袖カットソーですから当然「すぐ伸びる」「駄目になる」様なものは使いたくない。しかし丈夫にすればするほど厚手や目のつまったものとなり、野暮ったい印象になるんです。「半袖Tシャツ」がそもそもカジュアルで野暮ったくラフな印象ですから・・・糸の細いツヤのある「ドレスライクな風合い」のものを使って「一枚でもサマになる」様にしたいけれど、それだと脆い素材ばかりでなかなかハマるものがない・・・。

このワイアットのカットソーはアンビバレンツなそのたりの悩みを見事に解消した素材を使っています。度詰めのコシのある素材ですが、40番単糸を双糸使いして光沢感をつけシルクタッチの風合いに。「固く丈夫だけど、ツヤがあって綺麗」そんな相反する要素を融合させた良質素材です。かなり珍しいオリジナル素材だけに少々値段はするのですが、雰囲気も耐久性もバッチリ。

シルエットもビッグサイズだけど、着丈が短く仕上げてありルーズになり過ぎてなかったり。胸ポケットはiPhone6を入れてかがんでもスルッと落ちないサイジングだったり。細かいところもかなり作り込んでいます。

カットソーを作る上でイチバン参考になったのがこのアイテム。
展示会で見て感嘆したものです。

ちなみにMBオリジナルカットソーは4月末から5月頭受注開始予定。こちらも負けていない作りですので気になる人は是非チェックしてみてください。(購入はメルマガ会員のみ可能となっています)